
疲労を残さない体づくり!元日本代表トレーナー濱野氏が教えるコンディショニング習慣
スポーツ後に足がつる、疲労が抜けにくい、寝てもすっきりしない――そんな悩みを抱えていませんか?こうした不調の原因のひとつとして、マグネシウム不足が関係している可能性があります。
元ラグビー日本代表アスレティックトレーナーである濱野武彦氏に、トップアスリートにも取り入れているコンディショニング習慣について話を伺いました。
濱野 武彦(はまの たけひこ)
静岡ブルーレヴズ ヘッドアスレティックトレーナー。2023年ラグビーワールドカップ日本代表チームのアスレティックトレーナーを務める。長年にわたりトップアスリートの運動後の回復や体を整える習慣をサポートし、スポーツ現場での最適なケア方法を追求している。
アスレティックトレーナーとは
スポーツ選手の体調管理やリハビリテーション、ケガの予防などを総合的にサポートする専門的なトレーナー。医師やコーチなど他の専門家と連携しながら、選手がより良いパフォーマンスを発揮できるよう幅広いサポートを行う。
足のつり・疲労・睡眠の質――アスリートの悩みとマグネシウムの関係
――体を酷使することの多いラグビー選手たちに、どのようなサポートをしているか教えてください。
ケガの発生を最小限に抑え、選手一人ひとりのパフォーマンスを高めることが、私たちトレーナーの大きな役割です。ラグビーは体を激しくぶつけ合うだけでなく、試合では7km以上も走るため、骨折などの外傷に加えて筋肉系のケガも非常に起こりやすいんです。そうしたケガにつながる要因をいかに減らすかを常に考えながらサポートしています。
――マグネシウムが不足すると、どのような影響があると考えていますか?
代表的なのは足のつり(痙攣)ですね。ほかにも筋肉のコンディションや動きのスムーズさに影響を与えると考えられています。また、睡眠の質にも関係があると言われており、寝つきが悪い、夜中に途中で目が覚める、すっきり起きられないといった悩みを抱える選手もいます。選手たちにとって体を休めることはパフォーマンスに直結するので、これは大きな課題の一つですね。
運動の疲れを残さないためにたどり着いたコンディショニング習慣
――選手たちのコンディションを整えるために、普段はどのようなケアをしていますか。
現在は、マグネシウムを日常的に取り入れるために、「マグバーム」や「マグリポ」を活用しています。
実は、2021年にラグビー代表チームのトレーナーとして同行していたとき、選手たちの運動後の回復をよりサポートする方法を探していたんです。その際にマグバームを紹介してもらい、試してみたのがきっかけです。その後、マグリポのことも知り、選手たちのケアのため2023年に本格導入しました。
マグバームはマッサージ用のオイルに加えて、皮膚への吸収を高めるよう全体へ塗り広げながら使用しています。また、マグリポは疲労がたまっていると感じたときや寝る前に飲んでいます。
――以前から、マグネシウムの有用性については知っていましたか?
日本ではマグネシウムに関する情報があまりなく、当初は注目していませんでした。他のカリウムやカルシウム、ナトリウムなどは、熱中症予防やスポーツドリンクの種類を考える際に意識していました。ただ、マグバームやマグリポを活用していく中で、コンディショニングに関わる要素としてマグネシウムが重要な役割を果たすことを知り、今では選手たちのケアの一環として取り入れています。
プロのトレーナーが感じたマグバーム、マグリポの手ごたえ
――トレーナーとして選手たちにマグバームを使った際、どのように感じましたか?
マグバームを使うと皮膚に柔軟性が生まれ、筋肉もやわらかくなる変化を感じました。実は、筋肉と一緒に皮膚も硬くなるんです。これまでもオイルマッサージは行っていましたが、マグバームを活用することで、より皮膚と筋肉がほぐれやすくなった印象があります。
加えて、使用してすぐに、肌の質感が変わった印象もありました。オイルでは滑らかになるだけですが、マグバームを加えることで肌がもちもちとした感触になったと感じています。
――選手たちの反応はどうでしたか?
マッサージと一緒にマグバームを塗るようすすめたところ、「かなりいいんですけど、これ何ですか?」という声があり、選手たちも変化を感じていたようです。そこから、自然と選手たちの間でも評判が広まっていきましたね。
中には遠征先に持っていくのを忘れて、わざわざ通販で購入した選手もいました。ただ、トレーナー側で用意していたので、急いで買わなくても大丈夫だったんです(笑)それだけ、選手たちも疲労や筋肉の張りに対して変化を感じてくれているのだと思います。
また、マッサージのときに塗るだけという手軽さもあって、「日常的に自分でもよりよいケアができる」と、選手たちの意識も変わってきました。日常的なケアの大切さを意識してもらうきっかけにもなりましたね。
――マグリポを飲んだときの感想も教えてください。
私は、就寝前のコンディショニングの一環として取り入れた際に、睡眠の質に違いを感じました。特に合宿期間中は疲れがたまりやすく、なかなか寝つけないことがあるんです。そうしたときに、休息の質を意識してマグリポを活用しています。トップアスリートにとって体調管理は欠かせない要素なので、睡眠環境を整える手段のひとつとして取り入れている選手もいますね。
手軽に続けられるケア習慣で、スポーツをもっと楽しもう!
――体をサポートするケア製品を選ぶ際、注意しているポイントはありますか?
ケア製品を選ぶ際、オーガニックであることを確認しています。オーガニック製品は、自然由来の成分を活かして作られており、特に肌へのやさしさを重視したい方にとって選択肢の一つになります。
その点、マグバームやマグリポは、天然由来成分で作られているので安心して使えますね。興味がある方は、まず一度試して、自分に合うかを確認してみるのもいいと思います。
マグネシウムはまだまだ日本には浸透していないミネラルですが、ぜひ、どのような効果があるのかを意識してみてください。体のケアを習慣化することで、もっともっとスポーツを楽しめると思います。
――最後に、スポーツを楽しんでいる方にメッセージをお願いします。
スポーツをする際は、しっかりと体のケアにも向き合ってほしいですね。長く健康的にスポーツを楽しむためにも、日々のコンディショニングを意識し、自分に合ったケアを取り入れることが大切です。単にマッサージするだけでなく、より良い運動後の回復手段を自分なりに探してみてください。
インタビュー・文=嶋田純一
※掲載内容は2025年2月時点の情報です。