柳澤厚生の信念と強さ vol.4
vol.1〜3にかけて、柳澤厚生(あつお)先生にオーソモレキュラー栄養療法の考え方、オーソモレキュラー栄養療法から考えるマグネシウムの大切さなどをお話しいただきました。最終回のvol.4では柳澤先生の素顔に迫りつつ、今後の展望をお聞きしました。
誰にも忖度しない 〜大切にするのは目の前のひとだけ
ー柳澤先生は70代と思えないほど精力的に活動していますね。先生のライフスタイルが気になります。
運動、睡眠、栄養には気を配っていますよ。週に2回はジムで体を鍛えて、忙しくても0時には就寝し、6〜7時間は寝ています。人間の細胞は寝ている間に修復するので、睡眠は大切です。サプリも山ほど飲んでいます。
あと、週末をいかに楽しく過ごすかは大切だと考えています。時には何も考えず、食べたいものを食べます。大きな声では言えませんが、私の好物はハンバーガーとラーメンなんです。ちなみにフレッシュネスバーガー派です(笑)。
ー 親近感が湧きあがりました(笑)。先生はこれまでの多くの批判や中傷を、どう乗りこえてきたのでしょうか?
私には「誰にも忖度(そんたく)せず、自分が本当に良いと思うものを社会に伝える」という信念があります。そんな信念で突っ走ってきた私の目には、私を必要としてくれている人しか見えていなかったのだと思います。
私にとって大切なのは、私を慕いついてきてくださるドクターと、心身の健康をよくしたいと望む患者さまです。反対派の声はあまり気にしなかった…というか、鈍感で気づきませんでした。
ー先生の強さの秘密は、鈍感さでしたか…(笑)。
ある1人の教授が栄養療法の質問に来た時、私にこう打ち明けました。「実は周りのドクターたちから、柳澤先生には近づくなと言われていた」、「今は違うけれど」って。この時初めて、「え?私はドクターたちに避けられてたのか…」と気づきました。(笑)鈍感でよかったです。
日本オーソモレキュラー医学会を立ち上げて3年ほど経った頃から、オーソモレキュラー医学の認知が広がったと感じるようになりました。最近では、有名な教授から「家族がガンになった、高濃度ビタミンC点滴を受けたい」というご相談をいただくこともあるんですよ。
やりたいことだらけの人生を突き進む
ー柳澤先生の今後の目標を教えてください。
私はやりたいことがたくさんある人間で、一番関心が強いのは人材育成です。救急救命学科で救急救命士の育成に取り組んでいた時代は、コミュニケーションスキルの重要性を感じたことから、メディカル・コーチングの普及に取り組んだ経験があるほどです。
オーソモレキュラー栄養療法や医療に限らず、人生の目標をかなえたい人、成長したい人を応援していきたいです。おそらく生涯現役になるでしょうね。
ー先生のご活躍が目に浮かびます。最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。
栄養療法に興味がある方は、ぜひ日本オーソモレキュラー医学会のホームページをご覧ください。私たちは会員のドクターだけでなく、国民に向けて情報を発信しています。一般の方でも理解しやすい内容を心がけており、どの情報も、医学的な知識がない方でも7〜8割は理解できるかと思います。セミナーも学会も、一般の方のご参加を歓迎します。お待ちしています。
柳澤先生、貴重なお話をありがとうございました。
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いかがでしたか?栄養素はチームでパフォーマンスを発揮する、マグネシウムが不足すると、栄養素は十分にパフォーマンスを発揮できないというお話に衝撃を受けました…。
読者の皆さまも是非、柳澤先生が教えてくださった知識を健康管理にお役立てくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(取材日:2023年1月26日、聞き手:オーガニックサイエンス代表 鎌田貴俊、記事:武藤花奈)
profile柳澤厚生(やなぎさわあつお) 長野県出身、1951年生まれ。杏林大学医学部卒、同大学院修了。高濃度ビタミンC点滴療法をはじめ、日本にオーソモレキュラー栄養療法を広げる。2012年より国際オーソモレキュラー医学会会長。 心臓病専門医 |
目次オーソモレキュラー医学会 柳澤氏に聞く vol.4 柳澤厚生の信念と強さ |
リンク・日本オーソモレキュラー医学会 公式HP ・「マグバーム」 ・「マグバーム」開発ストーリー(マグバームサイト内)https://mgbalm.jp/pages/story |